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適正人口

人口減少、少子高齢化、…。
(後半部分に日本の人口推移(2060年まで
 予想)を掲載。)
歯止めをかけるために何をしたらよいか?

地域の活性化、税負担の軽減、女性が働きやすい環境などなど、やらなければならないことは山ほどある。

女性に関してはこんなデータもある。日本創成会議・人口減少問題検討分科会資料(平成26年5月8日、国土交通省作成)によれば、地方からの人口流出がこのまま続くと、人口の「再生産力」を示す若年女性(20~39歳)が2040年までに半分以下になる市町村が896(全体の約50%)にのぼると推計されている。
これらの市町村は、いくら出生率が上がっても将来的には消滅するおそれが高いらしい。 (成長を続ける21世紀のために「ストップ少子化・地方元気戦略」より抜粋(日本創成会議・人口減少問題検討分科会))

人口減少が進む中、地方でも人口微増の市町村が少なからず存在するが、都市部も含め、日本全国ほとんどの市町村では人口減少対策に腐心している。
特に、農山漁村では限界集落の悩みを抱えている。クルマを運転できればいいけれど、高齢で運転できなくなると、公共交通機関がないところでは行動範囲が制限される。どうしたらいいか。

この問題を解決するためには、コンパクトシティに加え、ネットワーク形成が必要と言われている。それが「コンパクト+ネットワーク」という考え方だ。

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        出典:国土交通省

生活に必要な機能を一定の地域にコンパクトに集約、地域間をネットワークで結ぶことで、利便性を向上させるとともに、圏域人口を維持するもの。
公共交通機関や高速道路等だけでなく、診療所、スーパーマーケット、コンビニなどのネットワークを維持することも重要となる。

しかし、このネットワークを維持していくには金がかかる!人口が減っていくから、税収も減少し益々財源確保が困難となってくる。そうなると例えば、バス路線を廃止せざるを得ない状況に追い込まれることにもなる。
その結果、人口減少に歯止めがかからず、限界集落どころか集落が消滅する事態となる。深刻な問題だ!

ならば、いっそのこと最適な人口を考えた方がよい。地域の活性化対策等を無理なく実施しながら、人口増加や人口維持には固執しないで、適正人口を追求してはどうか。

それでは、いつの時代の人口が適正なのか、どれくらいの人口が適正なのか。
江戸時代? それとも、自然減に委ねるのか?

適正人口を考える中で、仮に限界集落となってもネットワークを維持できれば、日常の生活に支障はきたさない。地方都市であっても、新幹線開業や高速道路開通などにより、都会へのアクセスが便利で、また、バスとか鉄道がつながっていて日々の生活も不便でなければ、驚くような人口減少とはならないだろう。
ならないだろうけど、今の人口が半分くらいになってもいいのではないか。それくらいが丁度いいんじゃないかと思う。県内に安く別宅(別荘)を所有し、週末には、ここでゆったりと過ごす。農作物も育てたりする。そんな生活もいいのでは。

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   出典:平成27年版 情報通信白書
             (総務省)
 (注)ネットで白書を参照してください。

コンパクトシティを形成しながら、農山漁村との連絡もほどほどにすることで、人口減少が自然に推移し、適正人口に落ち着くように思う。

楽しみは少ない人数で共有する。
これが一番ではないか。

一方で、適正人口を維持するためには、財源の確保が必要であり、不要とされるインフラは切り捨てていかなければならない。真に必要とされるインフラのみ残し、それらを未来永劫メンテしていく。そうすれば、潤いと活気あるコンパクトな「まち」が形作られるのではないかと思う。

住みやすい人口はどれくらいなのか。
日本の適正人口は、巷で囁かれている5千万人くらい?
どうでしょう~









 

by naoharu326 | 2016-12-02 22:49